07年05月28日より、セブンイレブンの
電子マネーnanaco(ナナコ)が全国で使用可能になりました。
07年04月23日から東京等の一部地域から順序開始して、やっと大阪でも使用可能になりました。
簡単なnanacoの説明
- nanacoはレジでチャージするプリペイド(前払い)タイプの電子マネー
- チャージ上限は1000円単位で3万円未満(29,999円)
- 発行手数料300円のICカードと、発行手数料無料のおサイフケータイ(ドコモとauに対応。ソフトバンクは検討中)の2タイプ
- 年会費は無料
- おサイフケータイだと専用アプリのダウンロードする時の通信費以外はお金はかかりません
- 100円使う毎に1ポイントのnanacoポイントがたまり、1ポイントは電子マネー1円分になります。(手数料として1%必要)
- ケータイの場合は専用アプリで残金とnanacoポイン、過去5回の利用履歴が参照可能
- 紛失・盗難時は使用停止の手続きを行うと、3日以内に停止されます。その時点で残金が残っていたら引き継いで使用可能
私は現在、
ドコモの電子マネーiDと
セブンイレブンのnanaco、
JR西日本のICOCAの電子マネーを使っています。
最大手のEdyは使っていません。電子マネーを使い始めると欲しくなりましたけど。
と、いうわけで、事前にケータイに専用アプリをダウンロードしていたので早速使ってみました。
nanacoも他のプリペイド方式の電子マネーと一緒です。
レジで「nanacoを5000円チャージしてください。」と伝えてお金を払い、レジの機械にケータイやICカードを載せると音が鳴ってチャージ完了。後は買い物の時に「nanacoで」と伝えてレジでケータイやICカードを置くだけ。ちょっと使用時の音が間が抜けている気がしましたが、やっぱりラクラクです。
電子マネーを実際に使うと小銭の出し入れの面倒さ、レジの人の作業時間や計算ミスがだいぶ減りますので、少なからずレジの待ち時間自体も早くなった気がします。使い始めると、財布を出すのが面倒だと感じる便利さです。
計算ミスについてですが、今時POSのバーコードでやるんだから・・・と思われがちですが、問題は細かい小銭を多く出した時。店員さんがお金の合計金額を手入力するので、小銭を数えて計算するのは店員さんの頭! 勿論、レジの機種によっては小銭を投げ込むだけで計算する物もありますが、殆どが手入力だったりします。このお金の足し算に意外に時間が掛かっています。これに関しては、少なからず経験があるのではないでしょうか?
忙しい時は焦って間違うのは人間ですので、店員さんが間違っている時はやんわりと訂正をするようにして下さい。たまに怒鳴る人を見ますが、みっともないです。
おサイフケータイはメールやアプリの実行中、電源オフ状態でも使用可能です。電池切れの時の状況が心配ですが、テクノロジー解放日記さんの「
結局モバイルスイカは電池が切れていても使えるのか?」で実験されており、電池を抜いていない限りは電池切れ状態でも微弱な電気は流れるので完全放電でもない限りは大丈夫そうです。
このnanacoに関しては、やはりポイントサービスが目玉でしょうか。1%の割引に相当します。(交換時に手数料としてポイントの1%が必要)
レジで「ポイントを電子マネーにして下さい」と言えば、溜まったポイントを電子マネーに変換してくれるそうです。1%と言えば大したことありませんが、例えば平日のお昼はコンビニ弁当500円だとすると20日勤務で1万円となり、100円分のポイントが溜まって月に缶コーヒーの一本ぐらいにはなるという計算です。こう考えると、微妙にお得です。
現在はキャンペーン中に2回目のチャージで200ポイント(200円分)のポイントが貰えます。地域によって異なりますが、おサイフケータイだと7/15日までがキャンペーン期間です。詳しくは
キャンペーン情報で。
さて、いい所だけを書いた所で、
注意点も。
まずクレジットカードと同じで、実際にその場でお金を払わないので使いすぎやすい事。これは確実に言える事で、実際に各社が電子マネーの導入に乗り気の理由の一つでもあります。最も、実際の店舗の設備負担は大きく、使用手数料を含めてツライとも聞きますが・・・。
各社がドンドンと電子マネーを作っており、電子マネー同士の互換性が非常に少ないこと。例えば、nanacoは現在はセブンイレブンだけです。機械的には電子マネーの読み取り機は共有可能な物もありますが、契約等の問題もあり、どれか一種類の電子マネーを持っていれば財布いらずにはまだまだ遠い状況です。
他にも、おサイフケータイ対応の電子マネーはケータイが直接的にお金と同義になるという事です。携帯電話の紛失は実際のお金の紛失と同義になります。複数の電子マネーがあれば、それぞれにチャージしている分だけ大きな金額を落とすことになります。
また、「電子マネーを今後利用したいは58%」という
日経の調査結果があります。普及すればするほど、おサイフケータイは本当のお財布になります。これは、ひったくりの犯罪なども増える可能性を意味します。歩いている時にバッグなどをちゃんと持つ人はいても、歩きながら携帯電話で喋っている人が携帯を握りしめることはないと思います。軽く握って側頭部の見やすい場所にあるケータイ・・・普及して5割も電子マネー入りとなれば狙い目と思われるかも知れません。
非常に便利でお勧めしたい反面、電子マネーは浪費しやすいという側面を持つので、自分の性格を考えて使って下さいね。