2006年12月26日

献血ではエイズ検査になりません

献血手帳がテレカタイプの献血カードに」で献血の事を書きましたが、大きな問題となっているのがエイズ問題。HIV感染ですね。

現在も、エイズ検査目的にする人が絶えないそうです。
確かに献血後の成分検査時にHIVウイルス検査はしていますが、日本赤十字社は献血者にエイズ検査の結果は教えないというスタンスです。
絶対にエイズ検査目的の献血は行わないでください!!


感染を通知することにより感染者自身の認識を改めて貰い、これ以上のをウイルス拡散を防止するという効果があります。反面、エイズ検査のために献血する人も依然として多く、これ以上検査目的の人が増える事を防ぐために通知しないという考えがあります。
これは赤十字社内部や有識者でも揉めているそうで、通知しないというのも苦肉の策で頭を悩ましているそうです。

何故いけないかというと、HIVウイルスに感染しても数週間は検査で感知されないものの感染力はあり、この間に献血すると検査をすり抜けてHIVウイルスを輸血者に感染させるという悲劇が起きています。全くの赤の他人がいきなり感染するリスクがあるためです。


エイズ感染というと、いわゆるホモや麻薬等の注射器使い回しによる感染というイメージが強いです。世界的に見るとそうなのですが・・・日本は異性間性的接触による感染が中心です。
世界ではキャンペーンなどの結果、新たな感染者は減少しつつあるのですが、先進国中、日本だけは新規感染者が増え続けています。

こんな風に書くと「やれやれ、今の若い人達は乱れている」という話になりますが、自業自得な人はさておき、今の大きな問題は、公共広告機構のCMにあった「カレシの元カノの元カレの元カノの・・・」と続いていくアレです。恋人が過去に特定の人としか付き合っていなくても、その相手の過去まではわかりません。そうやって遡って見ていくと、とんでもない数の人が関わる事になります。
特に、HIV感染は感染直後に風邪と勘違いする症状が出るのみで、5年以上、場合によっては死ぬまでエイズが発症しません。つまり、性病にあるような自覚症状が無いためにいつまでも気付かずに他人に感染させる可能性があるのです。


HIV検査を献血でしてしまおうという人の大半の理由は、エイズ検査が恥ずかしいという事とお金がかかるという事が大きいようです。

普通の病院でHIV検査を行うと有料ですが、保健所ではHIV検査が無料で受けられますので、お金の問題は不要です。
公共広告機構のCMにあった「うしくんのエイズ検査体験レポート」で告知されているので少しは認知度が上がったと思います。

また、保健所の検査の場合、匿名で検査・相談を受けられ、検査時には番号用紙を渡されて後日、検査結果を番号用紙と引き替えに受け取ります。つまり、個人情報を示す必要はないという事になります。それに引き替え献血は、名前・住所・電話番号まで記述するため、プライバシー問題で考えるならこちらのほうが大きいと言えます。
また、保健所は健康診断や食中毒、野犬の相談等とかなり業務が多岐に及ぶため、保健所に一般人が行くこと自体に不思議はありません。

HIV検査を行える保健所を探すにはココが便利です。このサイトだけでは全国を網羅していませんが、全国の保健所へのリンクはあるので探しやすいです。

 HIV検査・相談マップ


未だ完治する薬がないために死の病というイメージが強いですが、生活改善すれば一生発病しない病気でもありますし、発症を遅らせる薬もあります。逆に言えば不摂生だと早く発症して死亡する可能性が高まりますので、早期発見が重要です。
この場合の発症というのはエイズ(後天性免疫不全症候群)の症状のことを指し、免疫が働かなくなって非常に弱い感染症等で死に至りやすい状況を指しています。
但し、検査は感染して最短で1ヶ月、最長で3ヶ月も検査で確認されませんので、心当たりある方はその行為の3ヶ月後に確認することが大事です。


※Wikipediaのエイズによる情報によると、男性は同性間性的接触の方が多いそうです。私の情報誤りか男性女性の総合だとそうなるのかはわかりませんでした。また、注目すべきは「東京だけでも500人に1人の割合で感染している可能性があるとの報告も」という内容がありました。
posted by 藍旋 at 02:30 | Comment(1) | TrackBack(1) | 日記
この記事へのコメント
こんばんは。
久しぶりに見たら更新されていてうれしいです。

500人に1人の割合で感染している可能性があるのは怖いですね。
男性同士の性交渉で可能性が高まるのは聞いたことありますけど、なんででしょうね。不思議です。
Posted by 秘密 at 2006年12月31日 04:24
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